【ゼミ活動】外国人若手研究者の方々との英語ディスカッション

10月11日のゼミでは、アメリカ国務省のプログラムで来日したPacific Forum CSISの皆さまをお迎えして、「日米同盟の今後」をテーマとした、英語ディスカッションを行いました。

ゲストは、ハワイを拠点とするアメリカの外交・安全保障シンクタンク”Pacific Forum CSIS”のエグゼクティブ・ディレクターであるブラッド・グロッサーマンさんを始め

同シンクタンクの若手育成事業”ヤング・リーダーズ・プログラム”に所属している研究者であるローレン・ディッキーさん、エリック・フレンチさん、井形彬さん、ミハ・フリベルニックさんが来校してくださいました。

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初めに、5人のゲストの方々から現在の研究分野についてのお話をしていただきました。

ディッキーさんは、ロンドンのキングス・カレッジのWar Studies学部とシンガポールの国立大学の政治学部の博士課程に在籍しながら、中国と台湾の関係を研究しておられます。これまでにも外交問題評議会という超名門シンクタンクで調査員の経験を積まれ、ロンドン大学の東洋・アフリカ研究院で修士号を取得されるなど、多彩な経験をお持ちです。ディッキーさんは、日本が台湾との間で今後どのような安全保障協力をすべきかについてお話くださいました。

フレンチさんは、アメリカのシラキュース大学のマックスウェル・スクールという公共政策大学院の博士課程に在籍しながら、アメリカン大学で教鞭も執られたこともあります。ご専門は、日米中のグランド・ストラテジー論で、今回は、海洋進出する中国に日米がどのようなアプローチで臨むべきかについてお話くださいました。

フリベルニックさんは、ロンドンに拠点を置く戦略予測を行う企業Verisk Maplecroft社にお勤めで、日本の安全保障政策や東南アジアにおける海賊問題などを専門に研究されてきました。フルベルニックさんも、やはり南シナ海や東シナ海の海洋問題に関連して、安全保障協力を制度化していくべきとのお話をしてくださいました。

井形さんは、慶應義塾大学の博士課程に在学中で、米ジョージタウン大学やコロンビア大学への留学経験をお持ちの方で、日本の安全保障政策や日米関係、東アジアの国際関係などをご専門とされています。井形さんからは、日米協力の中長期的な姿とはどのようなものなのかということについて、宇宙協力という視点からお話をいただきました。

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その後、若手研究者の方々がゼミ生のグループにそれぞれ入ってくださり、ゼミ生からの日米関係についての質問とディスカッションが行われました。

ゼミ生からは、現在ゼミで行なっている日米関係や対中政策についてなどの質問が積極的に行われ

様々な場所で研究をしていらっしゃる研究者の方の観点が加わったことで、普段のゼミ活動で行われるものよりも内容の深まったディスカッションになりました。

若手研究者の方々はとてもフランクで、初めは緊張していた私たちゼミ生もリラックスして楽しくディスカッションを行うことができました。

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ディスカッションの内容は3年生のゼミ論や2年生のゼミペーパー、11月に行われる合同ゼミにも大いに役立つ内容になったと思います。今後もゼミ活動をもっと頑張ろうと思えた1日になりました。

今回パシフィック・フォーラムの皆さんは、アメリカ国務省の後援により来日されたということもあり、このあと沖縄や九州なども廻られるということでした。日米同盟の今後について、専門的な話題を分かりやすく伺い、理解を深められる大変良い機会となるのみならず、新鮮な知的刺激を受ける大変ありがたい機会となりました。

最後に来校してくださったパシフィック・フォーラムの皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございました。