About us

 






 
 
【目的と概要】
 
 アメリカの覇権が衰微していくとき、世界はどう変わっていくと考えられるのだろうか。当ゼミの目的は、21世紀前半における国際政治の最大のテーマである「アメリカ後の世界」について、2021年に発足するアメリカの次期政権の外交と世界戦略も追いながら、国際政治学の最新の文献を読み、チーム(日本班、アジア班、中東班、欧州班、グローバルガバナンス班)に分かれて調査・分析を行って、ゼミ生が自分なりの問いを立てて、その答えを導き出す研究を行うことを目的とします。

 アメリカは今後とも世界に関わり続けるものの、その関与の仕方は、これまでとは変わっていくといわれます。そのとき、東アジアやヨーロッパ、中東、そして国際機関での外交関係はどう変わっていくのでしょうか。当ゼミは、アメリカと東アジアの関係、とりわけ米中関係に軸足を置きつつ、米中競争の時代に日本がどのような進路をとるべきか、そして米中の大国間競争が東南アジアやヨーロッパ、中東といった諸地域、さらにはグローバルガバナンスにどのような影響を及ぼしうるかということに目を向け、例えば次のような課題を立てて、研究を行います。米中間における戦略的競争(軍備、先端技術、経済、デジタルインフラ、地政学的影響力、情報や各国世論などをめぐる競争)は、どのように推移し、東南アジア諸国を含む東アジア地域をどのように変えていくのだろうか。台湾をめぐる米中危機が起こるとすれば、それはどのような条件の下で発生すると考えられて、日本にどのような影響が及ぶのか。アメリカによる中東への関与が後退し、中国のプレゼンスが漸増していくとすれば、中東地域は安定に向かうのか。ヨーロッパで、中国の経済進出を受け入れる国々と、中国への警戒を強める国々が出てきているが、それはヨーロッパ諸国間の国際関係や米欧関係にどのような影響を及ぼすのだろうか。気候変動問題やパンデミックといった、グローバルな共通課題への取り組みは、米中間の協力を導くのだろうか、それとも米中間の競争的な力学は、そうした国際協力を停滞させるのだろうか。そして何よりも、アメリカが卓越した地位を築いてきた時代が終わり、新たに浮上してくるこうした様々な争点や課題に、日本はどのように向き合っていくべきなのだろうか。

 
 こうした大きな課題を立てて、国際政治の理論を学びながら、国際関係の構造とプロセスを見極める能力を養います。また、国際政治の歴史も学びながら、国際関係の文脈を理解する能力も養います。これらの訓練を積むことによって、様々な出来事を多角的・複眼的に捉えて、物事の原因や問題のありかを突き止める力を身につけます。さらには、外交シミュレーションなどの実践的な演習を通じて、その問題に対処するために何をすればいいのかということを考え、行動を起こすための力も身につけます。
 
【年間の活動計画】についてはこちらのページをご覧ください。