6/7 本ゼミ議事録

こんにちは!森ゼミ2年の森田です。

以下6/7本ゼミの議事録になります。

 

 

 

◎経済的相互依存が高いにもかかわらず、軍事的緊張関係が高まる・・・つまりリベラルとリアリズム双方の影響が共存するケースについて、米中・日中関係を例に、その後の二国間がどのような関係になるであろうか。

 

 

 

これが、前回森先生の出された課題でした。

それに対し班ごとに議論し考えをまとめました

 

 

 

□米中関係

A班・・・中国の産業構造がシフトし、低付加価値に商品から高付加価値の商品へ。アメリカの主産業と競り合う形になり、経済的な対立へ。→軍事的緊張関係がより高まる。

 

 

 

B班・・・中国がEUやアフリカへの投資を通じて貿易相手を多角化し、経済的に非対称な依存関係に。そのため、中国が核心的利益(台湾)軍事侵攻した場合アメリカは軍事力介入を行わず傍観。

 

 

 

 

 

 

☆コメント・反論

A班下線部→経済摩擦はあれども、経済的依存関係が崩れることは無い。ゆえに、ロジックが繋がっていない。

 

 

 

B班下線部→アメリカが軍事介入を行わない根拠は?

・軍事介入を行わなければ、台湾という一つの島だけではなく同盟諸国の信頼をも失うことになる。

・マーケットと比較して、どちらを取るのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□日中関係

C班・・・中国との尖閣諸島問題や、食品安全問題により中国に対する経済依存を小さくしようとする動きが生じ、経済的相互依存が弱まる→軍事的緊張高まる。

 

 

 

D班・・・日中間の資源共同開発により、信頼関係を克服。→経済的相互関係が深まり軍事衝突の危険性が縮小。

 

 

 

 

 

 

☆コメント・反論

C班下線部→中国が核心的利益に高圧的に乗り出してくる理由は?

・海洋航路の安全確保ではない。※軍事的衝突を避けるならば、出るべきではない。

・むしろ、各諸島付近の海洋資源確保が目的。

 

 

 

D班下線部→信頼関係が回復できて初めて共同開発ができるのでは?

・信頼関係回復に決定的となるファクターとは何か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎文献購読

C班が「国際紛争」第三章~バランスオブパワーと第一次世界大戦~

をレジュメにまとめて発表。

 

 

 

次回の課題は「バランスオブパワーとは何か?説明せよ。」に決定されました。

・勢力均衡状態では、戦争が起こるケースも起こらないケースも存在する。それを踏まえて、バランスオブパワーとは何を指すのか考え、説明せよ。との課題です。

 

 

 

 

 

 

◎対ゼミ論書評

3年生江本先輩が「アメリカはなぜ生物兵器禁止条約に参画したのか」をテーマに、2冊の本について要約・コメント・比較を行いました。

☆論点

・参画理由として「人道的立場」という説明は十分でない。

→生物兵器は非人道的で、核兵器は人道的であるとでも言うのか。

・ソ連は、批准すれども陰で兵器開発を加速。アクターの行動としては合理的。

→なぜ、アメリカはわざわざ己の手を縛るような行動に出たのか。

 

 

 

 

 

 

以上6/7の議事録でした。

早速、バランスオブパワーについて思考せねば!!