6月3日 4限

6月3日の4限のゼミします!!
まずは前回のA班の問題提起↓

宮本朝鮮戦争の際、北朝鮮がソ連側から戦争の許可を得られなかったのはなぜか?
→[軍事的]北が南より、未だに軍事的優位を確立できていないとスターリンが判断したから。
[政治的]南で起こっているパルチザン運動がもっと拡大しないと挑戦を統一国家にする課題を実現できないとスターリンが考えたから。
[地理的]近隣の中国が共産化したこと。

宮本ソ連が朝鮮戦争に全面参戦できないのはなぜか?
→戦後復興のさなか、ソ連は地理的に戦場に近くリスクが高いため、参戦するのはアメリカよりも不利だと判断したから。

神山西ヨーロッパでなら核使用でき、朝鮮半島では核はしようできないとトルーマンは言っているが、ではアメリカの指導者としてどういう時に核の使用を正当化できるのか?
→首都が陥落する危機に迫った場合、相手を核で抑止するとき。
(西ヨーロッパでは核使用はできない)

竹澤トルーマンがマッカーサーに対してすぐに処分を下さなかったのはなぜか?
→・国内世論のマッカーサー支持
・トルーマンは実際はCIAを派遣しマッカーサーに対して行動をとっていたが、それを無視していた

続きましてB班の発表
今回の文献は『国際関係理論』の第二章~定性的研究への道案内~です。

鵜飼…政治学における二つの方法論の違い
1定量的方法論
①大標本(large n)=ケースをたくさん扱う
②統計理論に基づいた数量的検証
③多くの事例をまとめて高度な推測を可能にする
↑↓
2定性的方法論
①小標本(small n)=少なめのケースを扱う
②詳細で重厚な事例研究(case-study)に依拠
③事例や出来事の文脈の深い知識に基づく研究
事例研究(case-study)とは?→「(国家などの)政治的存在もしくは他の社会的存在、人物、決定、その他の現象についての研究」

與那覇…定性的方法論をめぐる論争
・反証可能な理論の構築、理論の強みを増すことを提唱
・理論の確証と反証のための基準が必要とされる

論点=①定量的方法論の定性的研究への転用
②定量的パラダイムなき定性的研究は可能か
③事例の選択
④変数の観察可能性

花岡…定性的研究の進め方
・演繹法対帰納法
演繹法⇒理論から仮設を引き出し、その仮説の信頼感の結果や一般論を引き出す
帰納法⇒観察からはじめ一般化をしたり結論を導いたりし、理論構築や修正を施す。
・文献調査
・研究課題と反証可能な仮説
・仮説構築のための4ステップ
・競合仮説を立てる
・議論を図式化する

情報と文書の使い方
・常識
・言い換えか引用か
・インタビューから得た情報
・インターネット⇒評価の高い活字版の刊行物を出している新聞や雑誌のウェブページなどからは、事実を引用してもよい。

今回は初めて理論についての文献でした。抽象的な用語が多くなかなか難しいですね>へ<汗
ですがきちんと理論を理解して、ケーススタディに生かしていきたいと思います(^-^)/ハートx2
次のC班頑張ってください

それでは