JETRO〜CSの準備のために〜

夏合宿のCS(ケース・スタディ)に向けて、有志を募って

アジア諸国に関する豊富な文献が閲覧できるジェトロ・アジア経済研究所図書館行ってきました。

 

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そもそもCSとは、

森ゼミ1年目の夏合宿で発表を行う、最初の大きなCHALLENGEのことです。

 

今年のCSの内容

 

今回は事前に学習室の予約をして、2時間ほど各自の課題に取り組みました。

一般の方も利用できるので、興味のある方は是非足を運んでみてください。

洋書が多いので、辞書を持っていくといいですよ。

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5/24 サブゼミ議事録

今回は、①リアリズム

     ②リベラリズム

     ③コンストラクティヴィズムの三大基本理論の復習として、

「中国の軍事費増大」という事実から、二つの理論の視点を組み合わせて、どのような見方・推測が立ち得るのかを検討しました。

6つの班に別れ、それぞれ3種類の組み合わせについてグルプディスカッションした結論は以下の通りです。

 

1(リアリズム+コンストラクティヴィズム)

無理です。

→リアリズムは常に普遍であるのに対し、コンストラクティヴィズムは変化を説明するもの。

 

観念の変化が日本に起こったとして、その変化が起こったあとにリアリズムの流れに準ずるだけであり、組み合わせることは不可能。

 

2(リアリズム+コンストラクティヴィズム)

<コンストラクティヴィズム>

・中華思想→攻撃的

・東アジアは民族・宗教等観念が多用。→地域を包括する規範はないのではないか

<リアリズム>

上記の前提を踏まえ、意図の不確実性の高まりから攻撃的リアリズムにのっとり緊張は高まるが、平和は維持されると予想。

 

 

3(リベラリズム+コンストラクティヴィズム)

自由貿易の「自由」という観念が民主主義における「自由」という観念と結びつく。

→中国が民主化へ→東アジア平和へ

 

4(リベラリズム+コンストラクティヴィズム)

民族的なつながりから朝鮮半島を統一を目指す。

※今は経済的なつながりはない

    ↓

経済交流が深化し、安定へ

 

 

5(リアリズム+リベラリズム)

中国のパワー増大の理由<攻撃的リアリズム>

→地域覇権

アメリカは、日韓台などの軍備を増強

 

<国際レジーム論>

ASEAN+3

NPT…核戦争おきてない

 

<相互依存論>

アメリカの国際保有国1位が中国

貿易相手国1位も中国

 

 

6(リアリズム+リベラリズム)

国家は利益を求める合理的アクター

中国のパワー(軍事力・経済力)up!!

      

日米韓はバランシングしようとする

しかし、武力衝突するより相互依存する方が利益が大きいので米中の相互依存関係は続く。

また、日韓も米中を同じレジームに引き入れ、米中の仲介をする。

5/17 サブゼミ議事録

文責:森田

二回目のサブゼミではリアリズムについて要点を全体確認し、残りの時間をチューター制に充てました。

タイムテーブル

①参考文献の正式表記について説明(10分)

②リベラリズムについて要点を確認(20分)

③休憩(10分)

④チューター制にて個別質問(50分)

 

以下、リベラリズムの要点確認に用いたレジュメです。

リベラリズムの要点まとめ

 

    相互依存論

→貿易により、時刻の経済維持において他国に依存するケースが出現。

この依存関係が相互に存在するならば、戦争のリスク・コストよりも貿易利益を享受することを双方向的に優先しようとするため、戦争の回避率up!!

 

〇敏感生と脆弱性

 敏感性=景気変動などが伝わる速さ。経済交流が深化するほど高まる。

 脆弱性=依存度のことを指す。脆弱性が等しいものを「対称的相互依存」と言う。

     脆弱性に偏りがある場合は「非対称的相互依存」となる。

 

〇ゼロサムゲーム

物事の総和は±0になるという考え方

Ex.誰かが+3得したら、誰かが-3損する。

リアリストがよく用いる発想で、リベラリストはこれを否定し、win-winな関係も存在していることを主張している。

 

    国際レジーム論

→20世紀に入り、国際機関が出現した。これについて着目し利点を指摘。

”regime”→制度や体制のこと

・情報交換、交渉によって不確実性を低下させ利害調整を図ることができる。

・共通認識のもと構築した「制度」によって、一国の情勢変化に対して制約が与えられる。

→共通認識が保たれて安定がもたらされる。

〇集団安全保障

 戦争行為を避けたいという同じ意図を持った集団により初めて成立できる体制。

 戦争を開始した者に対して全体が協力してそれを鎮圧する。この体制は、戦争コスト

 を高めることで戦争を回避率を高めることができる。

 Ex.国連平和維持軍

 

 

 

    デモクラティックピース論

→民主主義という政治体制に着目して、その利点について言及している。

 

ⅰ、民主主義国家なら、国民が実権を握っている!

          ↓

  戦争によって多大な犠牲を払うのは国民。

          ↓

  戦争やりたがるわけないじゃないか!…戦争回避の根拠。

 

ⅱ、民主主義国家同士なら、戦争に踏み切ることの重大さが共有出来ている!

          ↓

  武力による、威嚇・挑発行為に信憑性。意図の不確実性の低下。

  相手国「宣言したってことはやるんだな。これはなんとかして回避しないと。」…戦争回避へ

 

ⅲ、世界がすべて民主主義国家なら、戦争なんてなくなるのに(極論)

          ↓

  今までの歴史を通して、そのような情勢が存在しないため検証はされていない。

  =もしかしたら平和になるかも。どう思われますか?

5/10 サブゼミ議事録

(文責:古谷、森田)

初回のサブゼミでは、リアリズムについて全体で要点を確認し、その後二年生と三年生一人ずつを組にしてチューター制とし二年生の疑問・相談を消化する機会としました。

タイムテーブル

①レジュメの書き方のアドバイス(10分)

②リアリズム要点確認(20分)

③チューターによる個別質問(60分)

 

以下、リアリズムの要点確認に用いたレジュメです。

 

リアリズム

リアリズム…無政府世界の動きを国益やパワーから読み解こうとする理論

・最大の利点

→繰り返し起こる国際関係のパターン化された現象をより簡潔に説明できること

→できる限り価値判断を下さないようにしながら、国際関係の出来事の因果関係を客観的に説明することが何よりも重要

 

リアリズムとは何か?

①世界は無政府状態である。

②アクター=国家。国際組織や非政府組織(NGO)は、国際関係のアクターではない。

③国家の最大の目的は生存である。したがって、国家安全保障は国際関係の最優先課題となる。

④パワーは、この目的を達成させるための重要かつ、必要手段である。国家間の権力闘争は、戦争と平和をはじめ。あらゆる国際事象に影響を及ぼす。

 

無政府状態

=(国家の上に立つ権威や権力組織が存在していないこと)

 

 

主権とは…自らの意思で、領土と国民を統治する最高の権限のこと

→他国から干渉されず、

国内社会における価値の配分を自由に決定する権限

対外関係において各国政府に自国の国民を代表し、国際条約を締結する権限

 

リアリズムは、無政府状態が戦争を不可避なものにする根本原因だと考えた。

なぜ?

国家は、自国の安全を確保するために、自力で保障しなければならなくなる=自助

Ex)軍備増強、同盟

→国家は、何らかの手段で力を追求しなければ、自国の政治的な独立性を確保できない状況に置かれている。

 

しかし

パワーの追求は、防御的な意図であっても、他国にとっては無視できない脅威となる。そのため他国も、脅威から自国を守ろうとし、軍備増強をしようとする。

→自国の安全保障を確保しようとしてパワーを追求すると、他国の安全を脅かすことになり、他国もパワーを追求せざるをえなくなる。

    

「安全保障のジレンマ」

なぜ、生じるの?

「意図の不確実性」

・本当のことを言っているか分からない

・今後変化するかもしれない

・政治体制

・兵器の性質(攻撃的or防御的)

 

国家は自国の生存を至上目標としている。国家は相手がより大きなパワーをもとうとすれば、相手に追いつこうとし、さらには相手よりも少しでも大きなパワーをもとうとする。こうして、無政府状態では、国家間のパワーは釣り合いがとれるような方向に作用する。

 

「バランス・オブ・パワー」

 

パワーの分布状況により、国際システムも3つのパターンに分けることができる。

 

※システムとは?…複数の要素によって構成され、相互に影響しながら、全体として一定の機能を果たしているもののこと

①単極システム

→世界に広く影響力を行使でき、他国を圧倒するパワーをもつ大国が一国のみ存在する状況のこと=他国がいかなる対抗措置もとることができないほど、強力なパワーをもつ覇権国が存在する構造 

・単極安定論

覇権国と他の国家の力の差があまりにも大きいため、挑戦国が覇権国に追いついたり、覇権国の力を削ごうとする動機も持ちにくくなる。したがって、他国に残された選択は、覇権国に対して追随行動をとり、その分け前(利益)に預かるということになる(便乗行動(バンドワゴン))。

2極システム

→主要なアクター、すなわち世界に影響力を行使できるパワーをもつ大国が、2つ存在すること

Ex)冷戦 

2極安定論

a)アクターの対立構図が明確で単純なために脅威の所在が分かり易く、また、そのために同盟関係も安定しやすいこと

b)脅威の源泉が明確な場合は敵に対する緊張感も増すために、アクターが注意深く行動すること、c)二極システムはアクター同士の相互接触が限定されるために、摩擦が起こる機会も少なく相互に尊厳を保つことができること

 

③多極システム

→大国が3カ国以上存在する国際システム

・多極安定論

大国の数が増えれば、国際関係がより不確実になるため、国家の指導者はかえって警戒心を増し、軍事力の行使に慎重になる。さらに、大国の数が多ければ、臨機応変に同盟を組み替えることができる。結果、戦争が起こりにくくなる。