10/11公開ゼミ一日目議事録

後期初回からの二回分の本ゼミでは各班で公開ゼミに向けて準備・調整を行っておりました。

これより公開ゼミの議事録をアップ致します。

公開ゼミの内容は、発表班からの問いかけのプレゼンに始まり、それに対する答えを他の班がそれぞれ議論する形式です。

以下、各班のテーマとその後の議事録になります。

 

〇4限 A班: 「なぜ相対的にパワーの大きいアメリカに対して日本は自ら太平洋戦争を始めたのか?」

 

<各班の挙げた焦点一覧>

・ハルノートに関する太平洋の利権放棄を飲み込めない→協調路線による交渉が不可能だった

・アメリカからの対日石油禁輸による封じ込め→このまま衰退するよりは今戦って少しでも有利な戦況つくり停戦交渉へ

・国内の開戦要求に応じた

 

<森先生の総括>

◆弱小国が強国に早期に攻撃をするに至るには

①今後、時間がかかるほど状況が悪くなる

②相手国との戦争は避けられない(戦争不可避論)

⇒①②がそろったときに早期開戦の決断が下されやすくなる

 

太平洋戦争の場合

①→アメリカの対日石油禁輸(1941)で今後の状況が不利になるのは目に見えていた

②→ブロック経済のせいで東南アジアとの貿易が出来ない



日本も東南アジアに植民地を作り、貿易を行いたい

しかし、ハルノートで太平洋の利権放棄や満州・支那大陸・仏印からの撤廃を宣告される



自国が成長する機会を封じ込められていると感じる



力で行動に出るしかないと考え⇒戦争不可避論が生まれた

 

このように太平洋戦争時は①②の条件がそろっていたので、早期にアメリカへの攻撃を仕掛けたと考えられる。

 

 

 

〇5限 B班:「なぜ冷戦後、アメリカに対抗する連合が形成されないのか?」

 

<各班の挙げた焦点一覧>

・アメリカが形式上、条約や国連等、国際的なルールに自分を縛っている→他国には脅威と映らない

・アメリカの軍事力の規模が巨大すぎる→連合形成しても均衡できない

・通称による経済的な自国の成長利益が遮られる

 

<先生の総括>

◆アメリカに対抗する連合を形成しない理由

①バランシングできない

アメリカのように軍事力面で飛びぬけているような国を相手にバランシングをしても、

パワーの均衡が出来ない⇒(バランシングをしても意味が無いので)バンドワゴンする

②脅威認識をしていない

・生存を脅かされていない⇒BOP(バランス・オブ・パワー)作動せず

・ルールに沿って権力の行使をしているorルールを違反した権力の行使をしそうにないと認識されている場合

⇒・アメリカの場合ルールに自己拘束することでアメリカの信頼を高めている

・また、国内に向けても政策を国民に約束するという政治体制をもっていること

から違反した場合には国民からも非難される。



政権は国民からの非難を避けたいはずなので、違反はしないだろうという予測も

アメリカがルールに従うという信頼を高める種になっている

 

しかし、イラク戦争後アメリカの対応に関して疑心(アメリカは本当にルールを守るのか)を持つ国もありソフトバランシング理論なども唱えられる

※ソフトバランシング理論

個別の政策に対しての非難・バランシング

(どこまでを個別とするべきかなどさまざまな論争がある)

 

○バランシングは今後起こるか…?

現在はアメリカの秩序中心の世界で均衡が取れているからバランシングが起こっていない



しかし、中国・インドなどの成長によりそれらの国がバランシングを行う可能性もゼロではないという考え方もある

 

写真も要チェック!!

 

7/5 本ゼミ 議事録

記事録のアップが遅くなったこと、本当に申し訳ありませんでした。

 

7月5日の本ゼミの前半には前週の課題であった「アメリカは自分たちより弱いソ連に対してなぜ強硬的政策をとったのか。」について各班ごとで意見が出ました。


 

Cでは①国際システムにおけるアメリカの優位維持、②アメリカの資本社会に必要な市場を奪われることに関する脅威を理由で出ました。

Bでは‘ソ連圏の拡大’つまり共産主義勢力の拡大が原因で、共産主義の価値規範が浸透することで軍事や政治の政策が行われ、アメリカが作り上げて来た国際規範に侵害を理由とし、例え、今までアメリカ中心の世界であったのに、それがソ連中心になる脅威を思い、そのため強硬的な政策をとったという意見がでました。

 

Dの意見としては、当時アメリカがソ連より経済力としては比べられないぐらい上でありましたので、ソ連との戦いでダメージを与えられる可能性は低いと判断、軍事力で封じ込めて動きにくくしようとしたという意見がでました。

Aでは、ソ連に対する軍事的な封じ込めはソ連が脅威だったのではなく、西側諸国を共産化させないための囲い込みであり、つまりこれはソ連が軍事的封じ込めすることはソ連の行動に対する強硬姿勢というよりも、西側諸国の共産化に対する強硬姿勢であったという意見でした。

 

 

 

 

 

【森先生の説明】

西ヨーロッパが疲弊した。=イギリスなどの国々が弱くなったということ。




アメリカが強硬的な姿勢であった理由は…

①アメリカの立場としてはソ連だけが問題ではなく、全体的(第3世界国々の資源)が問題であり、資源を旧帝国、アメリカなどの支配した国々が資源からのアクセスを奪われてしまう恐れ。


② 貧国には共産主義の方がさらにメリットがある思われたことで、社会主義のソ連の共産党が拡散する恐れ。

③アメリカがソ連のことよりもっとも心配したことは、当時の世界パワーセンタであった西ヨーロッパと日本がもし共産化される場合、アメリカかPower Of Balanceで決定的に不利になること


 

★アメリカの封じ込める政策として2つがある。

・Strong Point Defense(重点)


 -軍事力、産業力中心を守る。→西ヨーロッパ、日本、台湾


 -ケナン


 *パワーセンター中心として、大国だけ集合

 

・Perimeter Defense(外縁)


 -アチソン・ニッツィ


 -共産主義勢力が浸透する国、地域すべて


 -経済援助、軍事援助(ドミノ理論とつながる。)


 -ベトナム戦争


 * 国関係なしで、共産化されそうな国は全部掌握し、ソ連を中心で小さな国々を集めて攻撃する。

【文献報告】


B班の2年生が「冷戦史」の第3章の対立と強調のうねりについて文献報告を行いました。

1.雪どけのはじまり


 1)中ソの平和攻勢


 2)米国の対応


 3)インドシナ休戦が実現


 4)バンドンからジュネーヴへ


 5)スエズ危機と米ソ


 6)揺らぐ社会主義

 

2.再び激化する対立


 1)宇宙開発戦争


 2)アフリカ大陸への影響

 

3.冷戦の休戦ライン


 1)東南アジアの戦乱


 2)ベトナム戦争


 3)平和の戦略


 4)フランスと米国のきしみ


 5)中国とソ連の対立

 

4.デタント時代の到来


 1)米中間のデタント


 2)ヨーロッパのデタント


 3)SALT調印


 4)ベトナム敗北の衝撃

 

【書評】


3年生の加藤先輩が三つの文献を通して、ケネディ政権の南アジア政策に関して書評しました。

①Mcmahon,Robert J. The Cold War on The Periphery The United States, India and Pakistan,Chapter 8 Tilting Toward India,1961-1963 PP.272-304.New York :Columbia University Press 1994


②Sisir Gupta.”THE UMITED STATES’ REACTION.” International Studies vol.5 July-October 1963: 56-63


③Brecher,Michael.”Non-Alignment Under Stress:The West and the India-China Border War.” Pacific Affairs 52(1970-80):612-30


 

 

★次回の課題として…①ドミノ理論が発生するロジックとは?


           ②アメリカとソ連のデタントはなぜ発生したか? でした。





以上、7月5日の記事録でした。

7/6サブゼミ議事録

こんにちは!二年の森田が76日(水)サブゼミの議事録を担当します。


 

 

 

今回は国際システムの構造の種類について議論しました。


議題は「一極・二極・多極システムを比較し、最も安定するシステムはどれか。」


 

 

 

ゼミ生を3班に分け、それぞれ安定に至るロジック、他のシステムよりも安定する根拠、安定が崩れる可能性のある短所についてブレインストーミングしました。


以下が各班の主張です。


 

 

 

◎一極班


・圧倒的な軍事力により、対立をとることが高リスク→挑戦国が出現しにくい


・協調したほうが利益がある


         ↓


        利益=経済・安全保障面


Q.上のロジックは大国~属国間においてのみ有効。属国間の対立はどう安定させるのか?


A.その視点は考えていなかったため返答は保留。


 

 

 

 

 

 

◎二極班


2極間のパワーは均衡している状態


  →戦争を行った場合時刻消滅の可能性


  →合理的な判断によって衝突が避けられる


・大国が自営陣の小国をコントロールしやすい


 (両陣営間の小国移動が起こりにくい=安定)


 

 

 

Q.大国間の衝突は避けられても、属国間の代理戦争を発端に全面衝突、泥沼化の可能性は?


A.介入行動に関して、ある一定のライン(大国の酌量による)において合理的に判断され、その地域から手を引き、衝突は避けられる。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎多極班


demerit


・警戒すべき対象国が複数


・対立構造が生じれば二極構造へ


 

 

 

merit


・各国家の安全保障の不安は他のシステムより高い→集団安全保障の同意・確立が容易


・集団安全保障が最も機能しやすい


・国際システムの正当性が最も高い


 →新出した第三以降の極を既存の極が受け入れなければ多極システムにはなりえない


 →安定した基盤・共通認識の上にのみ多極システムは成り立つ(=安定の帰結が多極システム)


Q.集団安全保障はむしろ機能しにくいのでは?


A.極の主体である大国をメインアクターと考えれば成り立つかと。


 

 

 

Q.今の世界情勢は経済的な相互依存関係等から警戒すべき対象が多くて困る、という状況は存在していないのでは?


A.現実に即さず、あくまである程度均質なパワーを持った3つ以上の極が存在しているというモデルで考えていたので…


         ↓


☆そもそも現在の国際システムは多極システムなのか?


 

 

 

最後にまとめとして、現在の国際情勢がどの情勢にあたるのか、そしてこの先どのようなシステムを形成し得るであろうかを各班まとめました。


 

 

 

 

 

 

◎一極班


中国の平和的台頭により、政治体制の異なる極が新出し、最終的に二極構造へ


 

 

 

◎二極班


米、中、EU、中東、等複数の地域が経済協力を中心に極を形成し、多極構造へ


 

 

 

◎多極班


経済的相互依存などの要素により、軍事的に不均衡な三極システムへ


Ex.米、中(ASEAN含む)EU


 

 

 

 

 

 

EUやアフリカ地域についての将来予測に関するズレを除けばどの班も、中国が成長するに従い極を形成し、二極以上の構造になるとの見解で一致しました。


 

 

 

以上で議事録を終わります。

6/29 サブゼミ 議事録

こんにちはー

更新が遅くなってすみませんあせる
6月29日(水)のサブゼミでは前半、

 

今後ゼミをより良くするための改善点や方向性などについて

 

みんなで意見や考えを出し合いました。

 

後半は、

 

「北朝鮮がこれまでとった対外行動を、リアリズム、リベラリズム、

コンストラクティズムの観点から分析してみよう」

 

という議題のもと、二つの班に分かれて議論をした後、発表、質疑応答

を行いました。

 

それぞれの班で出てきたのをいくつか挙げたいと思います!

 

◎核兵器保有

→ ・安全保障確保のため (核保有国のアメリカ、その核の傘下にいる韓国の存在)

 

・パワーの拡大を目指している

 

◎核実験

→ ・政権弱体化の隠ぺい=対外への軍事力の誇示なのでは?

 

・ 外交カードとして使用…強硬姿勢を示すことで、逆に経済援助を引き出す

 

◎天安号沈没事件

(背景)国内経済状況の悪化で、海外の経済援助が必要な状態であった

 

しかし、譲歩は「弱さの表れ」とみなされる恐れ

→強硬行動によって「弱体化説」の排除を目指した

 

◎ヨンビョン島砲撃事件

→世代交代の位置づけ

→軍事能力と意志を示すためだったのでは?

(いざというときは、攻撃する能力も指導力もあることを示す)

◎中国との経済協力(共同開発など)

→経済協力が自国にとってメリットがあるという

認識をしている表れなのでは?

 

このほかにも、NPT脱退や、拉致問題などの意見もでました。

 

以上、サブゼミの議事録です。

6/28本ゼミ 議事録

6/28(火)のゼミ内容

 

【1】ディスカッション

前の週の課題

「日独が戦争に踏み切った要因とは? BOP>集団安全保障になった理由とは?」

について各班ごとにディスカッションを行い、発表しました。

 

A班

先発国による外国市場の寡占が起きている状態で

なおかつ後発国は工業化による生産力向上で国内市場が枯渇

双方の求める利益が重なりあう



利権を守りたい先発国VS利権を獲得したい後発国での戦争発生

 

B班

独:WWⅠの戦後処理の失敗(ヴェルサイユ条約による多額の賠償金)

国内混乱

ヒトラーの台頭(拡張主義・人種差別などのイデオロギーの広まり)

日:世界恐慌+資源確保の困難化→拡張主義(政治支配権が軍部化)

 

・安全保障が機能していない(米国の不参加、全会一致の法則)ことにより集団安全保障が弱くなっていた

 

C班


<国内要因>

WWⅠ後の世界的な協調体制



日独の米英に対する妥協的な協調外交 ex)ワシントン&ロンドン海軍軍縮条約



日独国内で不満が起こる



拡張主義的な強硬外交を主張する軍部や政党が政権掌握

 

<国際要因>

集団安全保障の機能不全

独:米国の不参加→抑止が無い

日:制裁処置欠如→抑止力弱い

 

D班

①日独が「(植民地を)持たざる国」であった

英米仏が植民地でのブロック経済を行ったが、日独はブロック経済を行う植民地を持たなかった

→海外へ求めるしかない(拡張主義)

 

②米国の孤立主義

米国の不参加により連盟による安全保障システムが機能しなかった




◆森先生からのコメント

・集団安全保障の機能不全について

アメリカの不参加によって抑止力が低下したため機能しなかった

では、アメリカが加盟していたら改善されていただろうか?

→×:アメリカが参加していても全会一致の法則により、加盟国の同意が無ければ実行には移せない

アメリカが孤立主義であったことも考えると反対する可能性もある

そもそも、アメリカが国際連盟を介して日独に制裁を加える必要はなかったのではないか

圧倒的な戦力を持っていたのだから、自国で日独に制裁を与えられたはず

ファクターとしては薄い

 

 

では、どうして日独は戦争に踏み切ったのか?

日独は力を増大していたにも関わらず、英米の作る国際秩序の中で

自分たちの力に見合う成長を妨げられていたから

権利と義務が非対称

①権利の行使がされていない状態



現行の秩序に対して不満を持つ

(ヒトラーの出現、日本の軍部)

 

②封じ込め政策

日:(意図してはいないが)強硬によるブロック経済

独:ヴェルサイユ条約

 

①と②が重なり日独は力で行動にでるしかなくなり戦争へと踏み切った

 

*秩序の正当性=権利と義務のバランスで変化する

(国際政治でも紛争などのレベルでも同様)

 

【2】文献報告

今週は

「冷戦史 その起源・展開・終焉と日本」 

編著:松岡完 広瀬佳一 竹中佳彦

第1章 冷戦勃発

についての報告を行いました




(1)米ソ対立の顕在化

・ヤルタ会談

・トルーマンの登場

・ポツダム会談

・強硬路線へのシフト→米国による「封じ込め」政策

・コミンフォルムの成立




(2)冷戦の軍事的次元

・米国と西欧の見解の相違

米国…楽観的

西欧…悲観的




・米ソの軍事対立




(3)アジアに広がる冷戦

・日本軍敗退後のアジアの真空状態

・ドミノ理論




(4)朝鮮戦争

勃発→中国の参加→休戦  

休戦の代償

米韓の同盟関係

 

【3】書評

3年生の花牟禮さんが「国家の中立政策が成立する条件とは何か?」について2冊の本の要約・コメント・批評を行いました。




◆課題

今週の課題は「アメリカが(軍事的に)格下のソ連に対して強硬な封じ込め政策を行ったのはなぜか?」

特に1946-47での政策を考えて要因を探る

です。セキュリティージレンマ以外での要因を考えましょう

6/15 サブゼミ議事録

こんにちは(´ω`)
森ゼミのこせです。
更新が遅くなって申し訳ありません。

6月15日のサブゼミは、合同ゼミ直前ということで、
4つの班ごとに10分程度のプレゼンを行い、
意見のすり合わせと、
予想される反論に対する意見をまとめました。

いよいよ合同ゼミですね!
実りのある合同ゼミにしましょう!

村田ゼミさん、よろしくお願い致します!

6/14 本ゼミ議事録

6月14日のゼミでは、「バランス・オブ・パワーとは何か?」という前回の課題のディスカッション、『国際紛争(原書第6版)-理論と歴史』の「第4章 集団安全保障の挫折と第二次世界大戦」についてのD班による文献報告、そして3年生による書評を行いました。




 ディスカッション


今回は「バランス・オブ・パワー (以下BOP)とはなにか?」ということ前回と同様に各班とも各自の意見を持ち寄りまとめて、班ごとに発表しました。


定義




A班 力関係が均衡である状態、突出する勢力がない
B班 戦争の蓋然性を下げるが、絶対ではない
C班 ①一つの政策 ②政策決定する際の判断材料
D班 脅威国の行動を抑止するための行動


なぜ戦争が発生するか?





A班 
1. BOPのバランスは産業革命で変化する
2. Balance of power  Balance of profit はイコールではない
3.アイデンティティの対立はパワーバランスの均衡によって解決できない
B班 
1. 様々なパワー要因による構成 


Ex)軍事・経済・人口など
2. 自国利益優先
3. 非合理的要因よる行動 

Ex)イデオロギーなど
4. 大国の相対的パワーの低下
C

-1.BOPが崩壊した場合に、新たなBOPの確立にした場合
-2.BOPが長期化し、二極化することで対立が深化し戦争へ
-1.かつての同盟・親交国に敵対政策をとる可能性
-2.軍拡競争・安全保障のジレンマ
D班 

パワーの測定がそもそも不可能なため、19世紀の英国のような国がない限りBOPが崩れる可能性を秘めている。



その後森先生からコメントをいただきました。


BOPの前提




BOPは戦争を回避するための手段ではない
 ⇒自国独立の保持 
  →その追求の過程で当然戦争が一つの手段になる。 

では19世紀の協調とは?
戦争以外の手段( =会議での領土配分)によってパワーをマネージメント

→利権の再配分


しかしヨーロッパの協調は続かなかった。


 →ナショナリズムの勃興によって領土の割譲が容易に出来なくなった。


   ⇒各国の利権の再配分がうまくいかなくなり、戦争によってパワー

を変動させようとした。


② 文献報告


D 班が『国際紛争(原書第6版)-理論と歴史』の「第4章 集団安全の挫折と

第二次世界大戦」について文献報告を行いました。


1. 集団安全保障の興亡


2. 第二次世界大戦の起源





そして次回の課題として「WWⅡが起こるまでのプロセスの中で最も重

要な要因 とは何かが課されました。


 

③ 書評 



3年清水さんが「何故、オリンピックに国家は介入をするのか?」をテーマ

2冊の本について要約・コメント・批評を行いました。


 

 

 

 

6/7 本ゼミ議事録

こんにちは!森ゼミ2年の森田です。


以下6/7本ゼミの議事録になります。


 

 

 

◎経済的相互依存が高いにもかかわらず、軍事的緊張関係が高まる・・・つまりリベラルとリアリズム双方の影響が共存するケースについて、米中・日中関係を例に、その後の二国間がどのような関係になるであろうか。


 

 

 

これが、前回森先生の出された課題でした。


それに対し班ごとに議論し考えをまとめました


 

 

 

□米中関係


A班・・・中国の産業構造がシフトし、低付加価値に商品から高付加価値の商品へ。アメリカの主産業と競り合う形になり、経済的な対立へ。→軍事的緊張関係がより高まる。


 

 

 

B班・・・中国がEUやアフリカへの投資を通じて貿易相手を多角化し、経済的に非対称な依存関係に。そのため、中国が核心的利益(台湾)軍事侵攻した場合アメリカは軍事力介入を行わず傍観。


 

 

 

 

 

 

☆コメント・反論


A班下線部→経済摩擦はあれども、経済的依存関係が崩れることは無い。ゆえに、ロジックが繋がっていない。


 

 

 

B班下線部→アメリカが軍事介入を行わない根拠は?


・軍事介入を行わなければ、台湾という一つの島だけではなく同盟諸国の信頼をも失うことになる。


・マーケットと比較して、どちらを取るのか?


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□日中関係


C班・・・中国との尖閣諸島問題や、食品安全問題により中国に対する経済依存を小さくしようとする動きが生じ、経済的相互依存が弱まる→軍事的緊張高まる。


 

 

 

D班・・・日中間の資源共同開発により、信頼関係を克服。→経済的相互関係が深まり軍事衝突の危険性が縮小。


 

 

 

 

 

 

☆コメント・反論


C班下線部→中国が核心的利益に高圧的に乗り出してくる理由は?


・海洋航路の安全確保ではない。※軍事的衝突を避けるならば、出るべきではない。


・むしろ、各諸島付近の海洋資源確保が目的。


 

 

 

D班下線部→信頼関係が回復できて初めて共同開発ができるのでは?


・信頼関係回復に決定的となるファクターとは何か?


 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎文献購読


C班が「国際紛争」第三章~バランスオブパワーと第一次世界大戦~


をレジュメにまとめて発表。


 

 

 

次回の課題は「バランスオブパワーとは何か?説明せよ。」に決定されました。


・勢力均衡状態では、戦争が起こるケースも起こらないケースも存在する。それを踏まえて、バランスオブパワーとは何を指すのか考え、説明せよ。との課題です。


 

 

 

 

 

 

◎対ゼミ論書評


3年生江本先輩が「アメリカはなぜ生物兵器禁止条約に参画したのか」をテーマに、2冊の本について要約・コメント・比較を行いました。


☆論点


・参画理由として「人道的立場」という説明は十分でない。


→生物兵器は非人道的で、核兵器は人道的であるとでも言うのか。


・ソ連は、批准すれども陰で兵器開発を加速。アクターの行動としては合理的。


→なぜ、アメリカはわざわざ己の手を縛るような行動に出たのか。


 

 

 

 

 

 

以上6/7の議事録でした。


早速、バランスオブパワーについて思考せねば!!


5/31 ゼミ 議事録

5月31日のゼミでは、B班が『国際紛争(原書第6版)-理論と歴史』の「第2章 20世紀における大紛争の起源」についての文献報告と、「安全保障のジレンマはなぜ起こるのか?」ということについてのディスカッション、3年生による書評を行いました。

 

[1]文献報告




『国際紛争(原書第6版)-理論と歴史』 

「第2章 20世紀における大紛争の起源」




〔1〕国際システムと因果関係のレベル

 

国際システムとは?

国家間の「関係パターン」

 

ケネス・ウォルツの戦争の因果関係に関する3つのレベル(イメージ)

第1イメージ・・・「個人」

第2イメージ・・・「政治体制」

第3イメージ・・・「国際システム」

 

国際システム-構造とプロセス-

 

<国際システムの構造>

1極システム

2極システム

多極システム

 

<国際システムのプロセスの要因>

国際システムの構造

構造を取り巻き国家が協力する動機や能力を規定する文化的・制度的文脈

国家の目標や手段が革命的か穏健的か(国家のアイデンティティと目標による)

 

19世紀システムの構造とプロセス

<ネオリアリストによる構造的説明>

【ナポレオン戦争】【ドイツ統一】

→真理の核心をついているが、個人の役割・国内政治などの要素欠如している。

⇒19世紀のシステムにおけるヨーロッパの文化や理念の変化を考慮する必要がある。

 

<19世紀のシステムにおけるヨーロッパの文化や理念の変化>

【民主化】【ナショナリズム】のイデオロギー

⇒国家の目標の変化とそれにともなう手段の変化

 

構造プロセスの双方が、ヨーロッパにおける19世紀国際システムの変化と第一次世界大戦の起源を説明するのに有益である。

 

国内政治と外交政策

ネオリアリズムはシステム・レベルの分析に多くをおっている

→しかし我々はシステム内のユニット内部にも目を向ける必要がある。

国内政治の重要性

 

<2つの理論:マルクス主義とリベラリズム>

→外交政策を予見するために、これらの理論は国内機構に目を向ける。

【マルクス主義】

→戦争の源泉は資本主義にある

→しかし歴史的経験からこの議論は有効ではない。

【リベラリズム】

→世界は貿易を通じて戦争から遠ざかることができる

→しかし第一次世界大戦によりこの考えは無残にも打ち砕かれる。

 

リベラリズムの復活

2つの世界大戦と戦間期の安全保障の失敗により、リベラルの理論は信憑性を失う。

→しかしグローバル化の進展により、リベラルの理論に対する関心が復活してきた。

 

<リベラル理論における3つの流れ:経済・社会・政治>

【経済】

貿易を重視

【社会】

国境を越えた人的交流を重視

【政治】

制度の役割を重視

→制度は、4つの点で期待を定着させる。

制度は継続性の感覚をもたらす

制度は互恵の機会をもたらす

制度は情報の流通を促す

制度は紛争解決の手段を提供する

⇒制度は安定した平和への期待が高まる環境(=「多元的安全保障共同体」)を創出する。

 

国益の定義

リアリストの定義

→国際システムのゆえに、国家には国益を定義する上で、ほとんど選択の余地がない。

⇒国際システムの中の国家の位置から、国益が定義される。

リベラリスト・コンストラクティヴィストの定義

→国家の国内社会と文化のタイプによって定義される

 

外交政策のバリエーション

同じような状況に置かれた国家でさえ、国益や戦略の定義の仕方は、時として異なる。

→システム上の相違が外交政策に違いを説明できない時、われわれは国内的原因に目を向ける。

(ex) 貿易・民主主義・革命・官僚制の行動 など

 

〔2〕反実仮想

 

●反実仮想とは?

→「事実に反する条件命題」であり、原因を確定する思考上の実験。

→反実仮想の思考上の実験が正しく有益であるかどうかを試すには、4つの基準が必要となる。

信憑性

時間の近接性

理論との関連

事実

[2]ディスカッション




テーマ:「安全保障のジレンマはなぜ起こるのか?」

 

前回のゼミで、「なぜ安全保障のジレンマが起こるのか?」ということについて課題が出され、各個人A4一枚程度にまとめてもらいました。今回はそれをもとに、A~D班の各グループで話し合い、最後に各班の代表者に発表してもらい、他の班そして森先生からコメント・質問をしていただきました。




「安全保障のジレンマは起こるのか?」が起こる理由は・・・

 ・無政府状態

 ・相互不信(=「意図の不確実性」)

 ・利権争い                    

                      など




⇒そこで今回、私たちは「相互不信」に焦点をあて話を進めていきました。




 「なぜ相互不信はうまれるのか?」 

この問いに関する要因として最も多くだされた意見が「政治体制の相違」でした。

 

しかし、はたして本当に「政治体制の相違」が相互不信をうみだすのか?

 (ex)自由民主主義国家と権威主義国家

 ・自由民主主義国家

 →世論を反映するために、合理的な選択力を失い、かえって対外政策を予測することは難しいのではないのか?

 ・権威主義国家

 →世論などに一切左右されず、特定の人間によって政策決定がなされるので、自由民主主義国家に比べて、合理的な選択力を保有しており、対外政策は予測しやすいと言えないだろうか?




そもそも「政治体制の相違」とは何か?・・・




それは・・・「価値規範の相違」

つまり、「何が利益となり、何が損となるか?」ということ。




 世界政府が存在しない世界では、国家と国家の関係は権力関係となる。

しかし、国際社会において価値観の共有がされることで、対外行動規範や対内行動規範がうまれる。やがてその規範の中で共通のルールが形成され、このルールによって相互不信を低下させることができる。




 無政府状態の現代世界では、安全保障のジレンマは起こる。しかし、価値規範の共有などの条件が存在すれば、安全保障のジレンマは緩和される。







[書評]

省略




以上が今回のゼミ活動になります。

アップが遅れてしまい大変申し訳ないです。

そして分かりづらくてさらに申し訳ないです。

今後改善していきます!!

次回のゼミ活動は・・・

・C班の文献報告

・ディスカッション

テーマ:

「日米中の国家間でリアリズムとリベラリズム双方の現象が起こっている中で、今後の日米中の関係はどの ようになっていくか?」

・3年生の書評

 

になります♪

 

次回のゼミも頑張りましょう!!

5/17ゼミ

5/17のゼミではA班が

「国際紛争 理論と歴史」第1章 政治世界における紛争には一貫した論理があるか?

の発表を行いました。





【1】 国際政治とは何か

・世界政治には歴史上、以下の3つの形態が存在

 世界帝国システム

 封建システム

 無政府国際システム

International Anarchy  chaos

→世界政府のない場所にも秩序は生まれる

*今日の国際政治=無政府国際システム

*国際政治とは「自然状態」という状況下での自助的システム




・無政府政治についての2つの見かた

 リアリスト―主体:国家 目標:軍事的安全保障 手段:軍事力 

 リベラル―主体:国家+多国籍企業,NGO etc… 目標:経済発展,AIDS拡散防止,環境変化への対応etc… 手段:国際協調など

  *コンストラクティヴィスト―①②の理論に補完的な考え方。アプローチ




・分析の材料

 主体:国家→非国家主体

 目的:軍事的安全保障→経済最大化,社会問題・環境問題への対策

 手段:軍事力→経済相互依存・通信・国際制度・多国籍企業の利用

※「→」は移り変わったのではなく、時代の変化で増えたと考えてください。




【2】 ペロポネソス戦争

エピダムノス内戦→アテネの小規模介入→アテネの抑止失敗→スパルタでの大論争・開戦→アテネの国内分裂→スパルタの勝利




・何がこの戦争の原因か?

 ツキュディディス:安全保障のディレンマ

 ドナルド・ケーガン:困難な状況下での間違った決断




安全保障のディレンマは戦争の蓋然性を高めるが不可避ではない。

→その中での偶発時、人々の個性が事態を変える

 

・古代史からの教訓

 恒常性と変化の両者の認識

 薄っぺらな歴史の類推の警戒

 歴史家の選択的記述についての認識




【3】 倫理問題と国際政治

・道義論評価

 義務論(イマニュエル・カント):どのような状況下でも正しいことのみを行う

 功利論(ベンサム):最大多数の最大幸福




・国内政治に比べて国際政治での倫理の役割が小さい理由

 国際的なコンセンサスの弱さ

 国家の抽象性

 因果関係の複雑さ

 国際社会における制度の力の弱さ



・道義の役割に関する見かた

 懐疑主義

 国家中心的人道主義

 コスモポリタニズム

*リアリストは①と②の考え、リベラルは②と③の考えを持つ傾向にある




そして、今回の課題は

「安全保障のディレンマはなぜ起きるのか?」

安全保障のディレンマが起きる確率が独仏より日中の方が高いのはなぜか?

 

以上です。

UP遅れてすみませんでした!!