11/10ゼミ 構造的リベラリズム

今週から、それぞれ3班が英語文献にあたって

同盟の理論を発表してます晴れ

我らB班は

【構造的リベラリズム】について発表しました。

"The nature and sourse of liberal international order"
DANIEL DEUDNEY and G.JOHN IKENBERRY

『リベラルな国際秩序の性質と起源』を参考にしました。

この論文では、冷戦終結後の同盟関係はどう説明するのか?とゆう問いから始まります。

リアリズムだと…
①バランスオブパワーの観点→同盟というものは、ソ連の脅威に対抗するための協調である。
⇒冷戦が終結すれば、西側における安全保障構造が衰退…
⇒同盟関係は亡くなり、戦略的対抗関係へと戻る
  と予測できます。
②覇権理論の観点→アメリカのパワーが、他国が同盟に参与する理由である。
⇒アメリカのパワーが衰退すれば、西側では戦争が起きる
  と予測できます。

しかし、①②にはたくさんの見落としがあり、
西側にはあまりにも多くの合意や相互関係が存在するため、
単純にバランシング(BOPの観点)や覇権理論で説明することができないのです。


そのいい例が日本やドイツのような、不完全な主権をもつ、準大国!

リベラリズムも、貿易国家論や、多元的安全保障共同体理論や複合的相互依存論など…確かに、リアリズムよりも楽観的に同盟という概念を説明しようとしていますが、

筆者はそれでは不完全であると述べています。

そこで、出てきたのが

構造的リベラリズムです。

構造的リベラリズムとはなんぞや?とゆうことで、

構造的リベラリズムの特徴を、ネオリアリズムと比較しながら説明します。

※以下「NR=ネオリアリズム」

①安全保障の相互依存:アナーキーのダイナミクスを緩和する役割。
 ⇔NR:バランシング:各国の自動的自律の維持

②浸透した相互覇権:接近を通して、正統性を増進させ、また意思決定を共有する
 ⇔NR:強制的な覇権:公共財を供給し、秩序維持する

③不完全な主権を持つ、準大国:やっかいな国を組み入れるメカニズムがある
 ⇔NR:完全な主権と大国:国を導くことで構造を管理する

④経済開放生:相対的な利潤を利用し、相互依存をつくる
 ⇔NR:自足自給:依存をさけ、軍事的な動員能力を維持する

⑤市民のアイデンティティ:戦争を加減し、統合を容易にする
 ⇔NR:国家のアイデンティティ:国家の一体性と正統性と相互依存を強化する

といった感じでした。

やっぱり英語文献わ難しい!

次回までの課題は、

【リベラル国家と非リベラル国家の間でsecurity co-binding(安全保障の相互拘束)は可能なのか。 ①理屈 ②事例をあげて考えてくること】

です。

でわ。

鵜飼